インド洋に面した東アフリカの国で、北にエチオピア、南にタンザニアがあります。

アラビカ種が栽培されており、ほとんどがウオッシュドで精製・輸出されます。

コーヒー豆はケニアの最高峰であるケニア山周辺で主に栽培されてます。大きな寒暖差、年2回の雨季、水はけがよく豊富なミネラルがある火山性土壌などの条件が揃い、コーヒー栽培に適した環境です。

ほとんどのケニアコーヒーは、ベリー系などジューシーな果実感、柑橘系の明るい酸味、芳醇で濃厚なコクと甘みがあります。

ケニアで栽培される品種は主にアラビカ種の SL、K7、ルイル11などの品種です。中でも「SL28」「SL34」 はケニアの栽培環境に適応し、独特で優れた風味を備えています。

「SL」とは東アフリカ発のコーヒー研究所として設立された「スコットラボラトリー(Scott Laboratories)」の略で、コーヒーのさび病や厳しい乾燥などに耐性を持つ品種として改良されたブルボン品種の一つです。

ケニアのコーヒー豆の品質評価について

ケニアでは豆の大きさ(スクリーンサイズ)で格付けされており、AA=S-17~18(6.8mm以上)、AB=S-15~16(6.0mm~6.8mm未満)、C=S-15(6.0mm未満)、E=エレファント(非常に大きい豆)、それ以下は TT、T、PB があり、日本にはAAやABが輸入されます。

格付けされた豆は、その後さらにカップ評価がつけられます。カップ評価にはTop、Plus Plus、Plus、FAQ(Fair Average Quality)などに分けられます。

また、アメリカスペシャルティコーヒー協会(SCAA)が定めた品質規格基準(カップテスト100点満点中80点以上)を満たしたコーヒー豆はQグレードとしてスペシャルティコーヒーに認定されます。