エルサルバトル共和国は中米の中部に位置し、南は太平洋に面しています。中米の国で唯一、カリブ海に面していません。
コーヒー豆は東西に走る山脈付近で広く栽培されています。
生産地は、アパネカ・イラマテペック、アロテペック・メタパン、エルバルサモ・ケサールテペック、テカパ・チナメカ、カカウワティケ、チチョンテペックの6つの地域が知られています。
栽培標高は500~2,000m。ほとんどの生産者が20ha未満の小規模農園で、全農園の半数がアパネカ・イラマテペック地域に集中しています。
火山は20以上あり、最高峰のサンタ・アナは標高2,381m、活火山は5つあります。火山性土壌と高標高で、コーヒー栽培に適した環境にあります。
栽培の3分の2がブルボン品種、残りの3分の1はパカスやカトゥーラが占めています。
近年ではエルサルバトルのコーヒー研究機関ISICが開発した「パカマラ」がわずかに生産されてます。パカスとマラゴジッペの交配種でジューシーなトロピカルフレーバーの特徴をもち、国際品評会においても上位入賞するなど各国から関心を集めてます。